翌日から私は、ピンチヒッターの添乗を務めた。
ツアコンのメンバーも、以前も仕事をしたことのある気心の知れた人ばかりだったので、すぐに溶け込むことができ、ツアー客とも早く馴染むことができた。
慌ただしくツアー日程が過ぎていき、あっという間に最後の夜になってしまった。
今回のツアーは年配の方が多かったせいもあって、自由行動の時も同行を希望する方が多かったり、
体調を崩して病院へ行くのに、通訳として付き添ったりと、ひとりになれる時は睡眠時間だけというハードな内容で、チャールズに会う時間どころか連絡をする余裕すら…
余裕すら…
「あぁぁぁぁ!!!」

