―ホストの恋―

目を潤ませて困った顔で俺を見上げる。

「あ…あの…鍵…」

言いかけた美咲の鞄を俺は空いてる方の手で持った。


そのまま美咲は鍵を探した。


「あははっ…変なのぉ…」


恥ずかしいのを隠す様に美咲が笑った。