【④】恋風のワルツ〜見習いお嬢さまと5人のイケメン御曹司〜

私たちがいつものように言い合っていると、水飴を手に持った大輝が呆れた顔で立っていた。

「お前らはいつもけんかしてるな。隼人は1人?俺らと合流する?」

「いや俺は、理科の補習の奴らと一緒。岩崎先生が祭りの見回りに行くって言ったら、奴らも行きたいと言い出して。俺は帰ろうとしたんだけど、奴らに捕まって一緒に来てる」

隼人はちょっと離れた屋台を指差した。