【④】恋風のワルツ〜見習いお嬢さまと5人のイケメン御曹司〜

それから大輝と一緒に片っ端から屋台を回って、遊び尽くした。最後に残ったのは射的。

「ねえ、茜。俺と勝負しない?」

「いいよ、私が勝ったら水飴奢ってね」

「俺が勝ったら…その時に言う」

大輝は私の目を真っ直ぐ見つめ、真剣な顔で言った。弾は5発。私から始めることになった。

「じゃ、あの猫の置物を狙います」

パンッ!

私の弾は猫の額に当たって、コトンと倒れた。

「やったね!」

「茜、うまいんだな」

「そりゃ、御曹司たちよりは経験値高いと思うよ、毎年お祭りに来ている私の方が」

エヘンと胸を張って言った。しかし、大輝も的中させて1対1。

「俺も射的が趣味なんで。中学の時は全国大会で優勝してたりするんですよね、実は」