【④】恋風のワルツ〜見習いお嬢さまと5人のイケメン御曹司〜

光くんは体をくるりと入れ替えて、私を壁際に立たせた。

「次は俺の番」

壁についた両手の隙間に私がいる。これってつまり壁ドン。

「もう大丈夫。だいぶ慣れた。というか、茜ちゃんが他の誰かに触れているのが耐えられない」

光くんの喉仏が目の前にある。電車が揺れるたびに、光くんの喉仏が動いた。力をぎゅっと入れているからだろう。お祭りの駅に着くまで私は、光くんのおかげで他の誰にも触れることなかった。