【④】恋風のワルツ〜見習いお嬢さまと5人のイケメン御曹司〜

「迎えにきたよ、茜ちゃん」

インターホン越しに聞こえる光くんの弾んだ声。

「ルカ、ありがとう。また後でね」

衣装部屋のドアを開けて外に出ると、光くんがいた。

「ちょっ、待って待って、反則だって」

「なにが?」

私が一歩進むと、光くんが一歩下がる。

「待って待って、心の準備ができてなかったから、ちょっと待って深呼吸させて」

光くんはゆっくり3回深呼吸してから、私に言った。

「ふーっ、よし、行こう!」

「お祭りの場所まで電車で行くんだよね」

「ああ。しかし参ったな、こんなに可愛いくなるなんて」