【④】恋風のワルツ〜見習いお嬢さまと5人のイケメン御曹司〜

「ど、どうかな?」

「最高に決まってるじゃないか」

ルカは私に蝶のかんざしをさしながら言った。

「ママに邪魔されちゃったけど、茜を美しい蝶に変身させてみたかったんだ。そしたら、あまりに美しくなりすぎたもんだから、本当は外に出したくないよ。でも恭一郎もこんな気持ちで僕とバトンタッチしたんだろうから、僕も光とバトンタッチしなきゃね。もうそろそろ時間だから、光が迎えにくるはず」

ピンポーン

「ほらね、時間通りだ。待ちきれないんだよ、みんな茜が大好きだから」