【④】恋風のワルツ〜見習いお嬢さまと5人のイケメン御曹司〜

「各階に何があるのか、よくご存知なんですね」

「はい、中学の頃、よく来ていたんです」

「お友達と来ていたんですか」

「はい、隼人とよく来…」

恭一郎さんといるのに、隼人の話をしようとした自分に気づいて口籠る。

「では、私との思い出が、隼人との思い出を塗り替えることできるように頑張ります。2人でいるときは茜さんを恋人のように扱っていいんでしたよね」

「あ、はい」