修了パーティーの日。
私は彼らを前にして、告白の返事を伝える時間になった。

「私には好きな人がいます。だから、ごめんなさい。学園祭の時に会った、仮面の王子が好きなの」

思い切って胸の内を告白すると、みんなはあっさり受け入れてくれた。そうして口々に、また来年もよろしくと握手を交わす。