生と死と恋の間で~死神?!に恋した陰キャJKの1週間~

駅前のショッピングモール


駅前にあるショッピングモールは、10万㎡を超え、店舗数も100近くあり、服から文房具まで、

さくらの持ち物のほとんどは、ここで購入している。

エントランスを通り、ある程度進んだところで、

「で、何を買いに来たんだ?」

と、真一がさくらに聞いた。

正直、さくらは、真一にパジャマを買いに来たとは言いたくなかった。

さくらのパジャマ姿など、真一はきっと覚えていないとは思ったが、真一に見られることを意識して

新しくパジャマを購入するなんて、口が裂けても言えない。絶対に知られたくなかったからだ。

さくらは、

「えっと、服を買いに来たんだけど、ちょっと男の人は入りづらいと思うから、悪いけど適当にその辺で待っててくれない?」

「俺は気にしないけど。」

「私が気にするの。ゆっくり選びたいし。」

「分かった。じゃあ・・・。」

と言うと、真一はさくらと繋いでいた手を自分の口元に持っていき、

さくらの手の甲に軽くキスをした。

さくらの顔が一瞬で真っ赤に染まった。

「な・・・な・・・なんで???」

さくらが狼狽え(うろたえ)ながら聞くと、

真一は表情を変えることなく、

「軽いマーキングだよ。離れると危ないから。ここは人も多いしね。簡易だけど、30分くらいはもつと思うよ。」

「ああ、そ、そういうことね!」

さくらは必死で狼狽えているのを隠しながら、言った。

「じゃ、20分後にここで。」

と言って、さくらは、その場を後にした。



その様子を、離れたところから2人の女子が見ていた。

「あれって、この前の階段から落ちた子じゃない?」

「ほんとだ。一緒にいる人、めっちゃかっこよくない?」

「あんな騒ぎ起こしてたくせに、なんでイケメンとデートしてんの?」

二人は顔を見合わせると、そのまま、さくらの後をつけていった。