さくらは朝食を食べ終え、着替えると、家を出た。
駅前のショッピングモールまで、徒歩では20分ほどかかるが、歩いて行くことにした。
バスに乗れば、8分ほどでつくが、なんとなくさくらは歩きたくなった。
『あいつの為に買いに行くわけじゃないから。』
さくらは自分にそう言い聞かせると、足取りも軽く歩き出した。
さくらは今まで当たり前に歩いていた道の風景を気にも留めなかったが、
今、1週間という期限の中で、改めて意識して見てみると、景色がなぜか新鮮に感じられた。
青い空に、青々とした樹々、さわやかな心地いい風を体全体で感じた。
『この景色も勝負に負けたらお別れか・・・。』
ふと自分が通る道に目をやると、うじゃうじゃとあの黒い煙のようなものがうごめいていた。
『またか・・・。』
さくらは、どうせまた近づくと逃げて行くだろうと思い、そのまま進んだ。
しかし、黒い煙はどんどん増え、逃げるどころかさくらにゆっくりと近づいてきた。
『え?なに?なに?どういうこと??』
さくらは混乱した。
『真一がマーキングしたはずなのに・・・。なんで??』
さくらは、引き返そうと振り返ると、すぐ足元まで黒い煙がせまっていた。
『うそ?!』
さくらは焦った。
『引き返さずこのまま行った方が安全かも・・・。』
さくらは思い切ってジャンプし、黒い煙の上を飛び越えると、駅の方に向かって全速力で走り出した。
すれ違う人は、不思議そうにさくらを見ていた。他の人には黒い煙が見えないからだ。
さくらが走っても走っても、黒い煙はそこらじゅうから現れては、さくらに向かってどんどん集まってくる。
さらに黒い煙同士がが集まり、さくらの何倍もある大きく真っ黒な塊が、さくらに向かって押し寄せてきた。
さくらはすでに息も切れ切れになっていた。
陰キャのさくらは、二次元キャラがスポーツをしているのを見るのは大好きだが、
自分が運動するのは大嫌いで、しかも運動音痴。走るのも決して早いとは言えず、
走り出してから、ものの5分で、すでに限界に達していた。さくらの心臓は、ドコドコドコドコと
かつてないスピードで、まるで結果発表前のドラムロールのように鳴っていた。
「ぜぇぜぇぜぇ・・・し、真一・・・・。」
とうとうさくらは、自分の頭で思っているよりも足が上がらなくなっており、自分の足が上がらず道路に躓き、その場に倒れこんだ。
ズザザッ
大きく真っ黒な塊が、その場に倒れこんださくらめがけて一斉に覆いかぶさるように襲ってきた。
『だめだ・・・おわった・・・。』
起き上がる気力が残っていないさくらは、目をぎゅっとつぶって両手で頭をまもるように抱えると全身を強張らせた。
駅前のショッピングモールまで、徒歩では20分ほどかかるが、歩いて行くことにした。
バスに乗れば、8分ほどでつくが、なんとなくさくらは歩きたくなった。
『あいつの為に買いに行くわけじゃないから。』
さくらは自分にそう言い聞かせると、足取りも軽く歩き出した。
さくらは今まで当たり前に歩いていた道の風景を気にも留めなかったが、
今、1週間という期限の中で、改めて意識して見てみると、景色がなぜか新鮮に感じられた。
青い空に、青々とした樹々、さわやかな心地いい風を体全体で感じた。
『この景色も勝負に負けたらお別れか・・・。』
ふと自分が通る道に目をやると、うじゃうじゃとあの黒い煙のようなものがうごめいていた。
『またか・・・。』
さくらは、どうせまた近づくと逃げて行くだろうと思い、そのまま進んだ。
しかし、黒い煙はどんどん増え、逃げるどころかさくらにゆっくりと近づいてきた。
『え?なに?なに?どういうこと??』
さくらは混乱した。
『真一がマーキングしたはずなのに・・・。なんで??』
さくらは、引き返そうと振り返ると、すぐ足元まで黒い煙がせまっていた。
『うそ?!』
さくらは焦った。
『引き返さずこのまま行った方が安全かも・・・。』
さくらは思い切ってジャンプし、黒い煙の上を飛び越えると、駅の方に向かって全速力で走り出した。
すれ違う人は、不思議そうにさくらを見ていた。他の人には黒い煙が見えないからだ。
さくらが走っても走っても、黒い煙はそこらじゅうから現れては、さくらに向かってどんどん集まってくる。
さらに黒い煙同士がが集まり、さくらの何倍もある大きく真っ黒な塊が、さくらに向かって押し寄せてきた。
さくらはすでに息も切れ切れになっていた。
陰キャのさくらは、二次元キャラがスポーツをしているのを見るのは大好きだが、
自分が運動するのは大嫌いで、しかも運動音痴。走るのも決して早いとは言えず、
走り出してから、ものの5分で、すでに限界に達していた。さくらの心臓は、ドコドコドコドコと
かつてないスピードで、まるで結果発表前のドラムロールのように鳴っていた。
「ぜぇぜぇぜぇ・・・し、真一・・・・。」
とうとうさくらは、自分の頭で思っているよりも足が上がらなくなっており、自分の足が上がらず道路に躓き、その場に倒れこんだ。
ズザザッ
大きく真っ黒な塊が、その場に倒れこんださくらめがけて一斉に覆いかぶさるように襲ってきた。
『だめだ・・・おわった・・・。』
起き上がる気力が残っていないさくらは、目をぎゅっとつぶって両手で頭をまもるように抱えると全身を強張らせた。
