家に着くとさくらは自分の部屋で、ベッドに横になった。
眠るつもりではなく、明日からの目撃者捜しについて考えようと思った。
さくらは陰キャだが、勝負事には負けたくないというなんとも面倒くさい負けず嫌い性質だ。
生に執着があるわけではなく、最初は乗り気ではなかったゲームだが、やり出したからには勝ちたい。
まずさくらは目を閉じ、あの日の記憶を遡った。
あの日、私たちが話している最中に、通り過ぎた人物を思い出した。
『たしか・・・二人、女子が通った。一人はボブでもう一人はツインテールだった。
顔はぼんやりとしか覚えていないが、知らない顔だったので、同学ではなさそうだ。
私は高3で最高学年なので、おそらくその2人の女子は高1か高2だろう。
他には・・・・。』
思い出そうとするが、その2人以外が通った記憶がない。
さくらはパッと目を開け、跳び起きた。
あれ、もしかしてこの勝負、楽勝じゃない?
この二人を見つけて、ありがとうって言えば、私の勝ちじゃない?
1週間もかからずゲームクリアだ。
さくらから自然と笑みがこぼれた。
