次の瞬間、シューっという音が鳴り、さくらは目を開けた。
その音と共に、さくらの目の前にあの死神の青年が現われた。
さくらを庇うように目の前に現れた大きな背中が頼もしく見え、さくらはなぜかほっとした。
青年は、
「雑魚が。」
と呟くと、腕を前に伸ばし、開いた右手を左から右にスーッと動かしただけで、あんなに黒い煙で埋め尽くされていた部屋が、
一瞬にしてブンっという大きな音と共に元に戻った。黒い煙は跡形もなく部屋から消えていた。
さくらはほっとした。
「あ、ありがとう。死神さん。」
と、さくらが礼を言うと、青年は、怒ったように振り返り、
「ちょっと待て。誰が死神だって?」
と言った。
「え、死神さんでしょ?だって魂をもらうとか言ってたし。」
「それは・・・。いや、いい。話せば長くなる。とりあえず、俺は死神じゃない。
真一って呼んでくれ。俺もさくらって呼ぶから。」
名前呼びを許可した覚えはないが、助けてくれたので、さくらは我慢することにした。
男の人から呼び捨てにされるなんて、父と親戚くらいだ。身内以外の男の人からの初めての呼び捨てが
死神だなんて・・・。しかし、今はそんなことをとやかく考えている場合ではない。
さくらは、真一に向かって、
「さっきのは何なの?!」
と、半分怒りを込めた声で聞いた。
「とりあえず、見えないものが見えるから気を付けて。」
と、真一が言った。最初から説明不足の気があったが、さくらは、ここにきてまたかと思い、
面倒くさそうに真一に、
「もっと分かるように説明して!あの黒い煙は一体何なの?」
と、今度は落ち着いた口調で聞いた。
その時、部屋の扉がいきなり開き、母が、
「さくら、何か音がしたけど・・・。眠れないの?」
と部屋に入って来た。
しまった・・・。真一から話を聞くことに必死で、階段を上る音に気が付かなかった。
その音と共に、さくらの目の前にあの死神の青年が現われた。
さくらを庇うように目の前に現れた大きな背中が頼もしく見え、さくらはなぜかほっとした。
青年は、
「雑魚が。」
と呟くと、腕を前に伸ばし、開いた右手を左から右にスーッと動かしただけで、あんなに黒い煙で埋め尽くされていた部屋が、
一瞬にしてブンっという大きな音と共に元に戻った。黒い煙は跡形もなく部屋から消えていた。
さくらはほっとした。
「あ、ありがとう。死神さん。」
と、さくらが礼を言うと、青年は、怒ったように振り返り、
「ちょっと待て。誰が死神だって?」
と言った。
「え、死神さんでしょ?だって魂をもらうとか言ってたし。」
「それは・・・。いや、いい。話せば長くなる。とりあえず、俺は死神じゃない。
真一って呼んでくれ。俺もさくらって呼ぶから。」
名前呼びを許可した覚えはないが、助けてくれたので、さくらは我慢することにした。
男の人から呼び捨てにされるなんて、父と親戚くらいだ。身内以外の男の人からの初めての呼び捨てが
死神だなんて・・・。しかし、今はそんなことをとやかく考えている場合ではない。
さくらは、真一に向かって、
「さっきのは何なの?!」
と、半分怒りを込めた声で聞いた。
「とりあえず、見えないものが見えるから気を付けて。」
と、真一が言った。最初から説明不足の気があったが、さくらは、ここにきてまたかと思い、
面倒くさそうに真一に、
「もっと分かるように説明して!あの黒い煙は一体何なの?」
と、今度は落ち着いた口調で聞いた。
その時、部屋の扉がいきなり開き、母が、
「さくら、何か音がしたけど・・・。眠れないの?」
と部屋に入って来た。
しまった・・・。真一から話を聞くことに必死で、階段を上る音に気が付かなかった。
