「さゆきは物を大切にしてくれるから、プレゼントを渡す甲斐があるよ」

「やっぱり私も拓斗に何かあげたい。何が欲しい?」


拓斗の顔を覗き込む。


もしかしたら部屋が暑いのかもしれない。


拓斗の頬が、熟した苺のように赤いから。


「それなら俺……合コンには行かないでほしい」


「……え?」


「もう幼なじみの関係からは卒業させてほしい。さゆきの事が、好きだ」


「……す、き?」


「ずっとずっと好きだった。さゆき、俺の、彼女になって」