こんな事を言うなんて、今日の拓斗は何か変なモノでも食べたのだろうか。


それとも実は熱があるとか?


どうしちゃったのよ、大丈夫!?


「さゆねえ合コン行くの初めてだろ、チョロいからすぐにお持ち帰りされそう」


拓斗にしては珍しく生意気な感じの口調。


「なによそれ、そんなことないわよ」

「俺にチョロくないってところ見せられたら合コンに行ってもいいよ。ま、無理だと思うけど」


片方だけ口角をあげて拓斗が笑う。


なんか、いじわるな顔!


遅い反抗期か!?


「チョロくなんてないもの!」

「それならおいで、さゆねえ。コップ持ってここに座って」


ベッドに座っている拓斗が、自分のすぐ隣のスペースを手でポンポンと軽く叩く。


飲みかけのジュースが入ったコップを持って拓斗の隣へ行き、ぽすん、とベッドに座った。