その甘さ、毒牙につき【番外編】



「…ほんと、ももは可愛いの塊だよね」



「…っ、そんなこと…」



「あるんだよ」



瑞樹くんは私の言葉を否定するように優しく、でも力強く抱きしめた。



「僕のために頑張って可愛くしてくれようとするのも、チョコレート作ってくれるのも…ももがすること何もかもが、可愛くて仕方ない」



低く甘い声が耳のすぐ近くで響いて、離れない。



頭の中が瑞樹くんで埋め尽くされていく。



これがきっと、「溺れる」ってやつなんだと思う。



「どうしようもなく、もものことが好きでたまらないって…ちゃんと伝わってる?」



「っ、うん…伝わってるよ」