その甘さ、毒牙につき【番外編】


「僕がやるからいいのに」



「作ってもらったお礼だよ…って言っても、お皿洗いくらいしか出来ないけど…」



「ううん、助かる。ありがと」



そうして2人分の食器を洗い終わったあと。



「えっと…瑞樹くん、もうお腹いっぱい?」



2人でソファに座りながら聞いてみる。



「ぜんぜん」



良かった…それなら今渡しちゃおう。



「じゃあ……えっと、はい」



置いたあった紙袋を、遠慮気味に瑞樹くんに差し出した。



「チョコ……です」



自信がなくて、声が小さくなってしまう。



いざ渡すとなると、こんなに緊張するものなんだ…。