「すずめさんは夏休みの工作
何を作るかもう決めてあるんですか?」



次の日の夕方、すずめちゃんは水木先生と手を繋いでお祭り会場へ向かっていました。



「いっぱいあるよ」



ふふっ、と鼻を鳴らして得意げな顔のすずめちゃん。



「一人一つですよ」



「そういうルールですの?」



すずめちゃんは、水木先生の口調を真似て聞き返します。

やったな、という顔で
水木先生がすずめちゃんの方を見ると、

すずめちゃんは、んふふふふっ、といたずらに微笑みました。