翌々日。

今日は本邸から、使用人が来るらしい。



「“住み込み” を雇ったのだからもっと来てほしくなくなったんじゃないの」と訊いてみたら、ニヤリ顔と答えが返ってきた。

まあ、否定はしないが、なんだかんだ楽だしな、と。

それよりドレスが必要だろう、とも。


何よりも効率を求める。

そういう姿勢は、偉そうだな...と思いながらも結構、羨ましい...かも。


彼も、図々しい部類に入るのかもしれない。

とも思う。


こうやって、あっさりした関係を築くことに、もうずっと昔から憧れていた。

自分でも知らず知らずのうちに、相手の出方を見てどう付き合っていけばいいのか判断する。

これは、きっと...いや絶対に、あの学校に入学してから身についた術だ。

できるだけ目立たないように、目をつけられないように───



ああああああーーーー、もう!!


またうじうじしてる、明るくよ、アンナ。