「はぁ、またかよぅ...」
それは、面倒くさい。
小さく呟き、重たい腰を上げる。
うぅ...腰が痛い。
だめだめ。
明るく元気に気持ちよく、だ。
私のモットー。
そう、そして。
そう気を取り直して出た部屋の前に、太陽の分身みたいな布団や敷布が置いてあり、部屋に持ち込んで、今に至る。
自分で全部用意しろ、なんて言って置きながら、用意してくれたのだろう。
結構優しいじゃんイヴァン。
ありがとう、と一つ呟いて、布団を敷く。
思いがけず用意してくれたことに満足し機嫌を直し。
風呂場探しを始めたのだった。