アンナは本日二回目の大きな伸びをした。


壁にある大きな掛け時計に目をやる。

もう二時半だ。

かれこれ四時間もここにいたのか。


差し詰め知っておきたいフェランドール語の単語を調べ上げ、紙に書き出した。

本を読む下準備的なのは終わり。


椅子を引き、立ち上がる。


次は自室を探さなくては。

イヴァンは特に指定しなかったから、部屋は好きに選んでいいってことよね...?


────ぐううぅ...


呑気に考えていたが、その時お腹がなった。


お腹に手をあて、しばし考える。



.........あ。



まずい。


ご飯を...忘れていた。

自分ののみならず、彼の分も。