恋の魔法なんて必要ない!~厭世家な魔術師と国外逃亡した私の恋模様~


痛いところを突かれ、言葉に詰まる。

うう、むかつく...

なぜこんなに厭味(いやみ)ったらしいんだろう。


「もし誰かがお前を探しに来ても、俺が守ってやる。...それにな、ここには大きな図書室がある。どうだ、良い条件だろう?」

「......」

「ここに住め」


確かに、私にとって魅力的な要素がたくさんある。


でも、この人と上手くやっていけるか心配だ。

嫌味だしすごい偉そうだし、なんか......怪しい。

素性も知れない――いや、少し知っているか――私を、自分の家に住まわせる?

かなりおっかない。