学校に入ってから、どれだけ両親が自由にさせてくれたか思い知った。
だから、家のためにも努力しようと思ったんです。
政治の勉強はもちろん、料理も音楽も貴族の嗜みも、王族に嫁ぐ者として設けられた特別講習も頑張った。
流行もきちんと気にしてほしいという王妃様のご希望の通り、キラキラしたご令嬢たちとの会話にもついていけるように頑張った。
王太子様が私に好意を寄せていたこともなく、私も王太子様のこと好きだった訳ではないけれど、君主となる彼のことを支えたいとは思っていました。
あまり自我のない彼の相談に乗れるように、知識を増やそうと必死でした。
でも、王太子様は私の妹と結婚すると言い出したんです。