夏のスノードーム

縁側に吊るされた風鈴が、チリンと鳴った。

こんな真夏に古い扇風機と風鈴だけでは、さすがに暑すぎる。

今私は、夏休みで田舎のおばあちゃん家に来ている。

それにしても、今どきエアコンが無い家でなんて、ここぐらいじゃないだろうか。

時は数時間前。

お母さんが急に田舎のおばあちゃん家に行くと言い出し、長時間電車に揺られてここにやってきたのだ。

もし自分の家にいれば、今ごろ友達とプールに行っていたのに。

そんなことを考えてもしょうがないから、何か別のことを考えよう。

…そうだ。

この近くに、海があったはず。

気分転換にでもいってみようか。