手足が宙に浮くのは、夢だと思い。 麻衣はまどろんだまま。 神経が起きているのを感じるが。 素敵な、夢だと思い……。 ……思っていたが、突然に背中が固い、冷たい。 ベッドから落ちたのか、と麻衣は目を開けた。 そこには涼平の、笑顔。 凉平の後ろに見えるカーテンの隙間は、まだ暗い。 しかし、どの雑誌にもテレビにもホームページにもブログにも無い。 涼平の、笑顔。 首にはジャリジャリと、チクチクと。 砂と外の匂い、ビニールの紐。 「愛してるよ、麻衣」