それから……6秒。 「麻衣が良いんだ、泣かないで。先にベッドに行ってて。……シャワー浴びてくるからね」 麻衣は手の甲をべちゃべちゃに濡らしながら、猫背の背中を見送られ寝室へ入った。 絞り出した感謝の言葉を聞き取れなかった凉平が、首を傾げ笑った事には気付かずに。 電気も付けず服を脱ぎ捨て。 窓ガラスに映る、女。 涙がまた、垂れ始めた乳房に落ちた。 少し歪んだ腹にも。 麻衣はそれを憎む事も無く、これから凉平が愛してくれる体をしみじみと眺めた、後。 真っ黒なカーテンを引いた。