よし、このテンションいいじゃん。 何とか来たじゃん、ここまで。 オーディションだって結構、本気だったんだ。 ……そうだ。 本気でやれば何とかなる子だ、俺は。 せっかく手に入れたんだ、俳優が好きなんだ、天職だ。 女は寄って来るし、稼げる。 今はまだ、墜ちている場合じゃない。 もう二度と履歴書なんて、絶対に書きたくない。 俺は、これからデカくなるんだ。 「涼平くん? ごめんね、起きて。着いたわよ」