電気店でしか見た事がないような、大きく薄いテレビをつけてボンヤリとニュースの時間を待つ。
延々と続くCMを眺めていると、一流と呼ばれるタレントに涼平が重なって見えた。
いつか格好良いCMに出て。
話題となり騒がれるのは、そう遠くない未来だと思った。
そして、その涼平を独占しているのは自分だ。
ついさっきまで新聞を読み漁っていた、冴えない三十路女が、クッションを抱え一人で悶える。
止める者も居ない、隠す必要もない。
麻衣は下着に手を入れ指を突っ込み、その指を舐める。
凉平が十数時間前に出した物か、自分の物か分からない体液が付いた指を。
食事をしているかの様に、黙々と。



