プカリプカリと漂う異臭のスーツケース。 それを開くと……発見者は、さぞや驚くだろう。 人里離れた山中に埋めてしまうという事が、全てを闇に葬り去る為には一番理想的だという確信が湧いてきた。 ニヤニヤと自らを褒め称えている内に、いつしか窓の外は閑な物に変わっていた。 何駅で降りるかは決めていない。 ただ、東京に近い山と言えばこの辺りと踏んだだけ。 適当に。 涼平の為に美味しい夕食を作れる時間までに帰れる場所を、探す。