31年間、麻衣がレディースコミックや官能小説で培ってきた知識が役に立つ時が来た。
吸ってみたり先を舐めてみたり、忙しく動き回ってみる。
相変わらず無反応な涼平だが、それも仕方が無い事と消化して。
立ち読みした週刊誌に、男は女より精神的に弱いからダメな時もある、と書いてあった。
麻衣は一層激しく頭ごと動いてみる。
また別の雑誌では、男は穴があれば入れたくなる生き物だ、と。
麻衣はそのページのタイトルを思いながら、舌と手を動かし続ける。
やがて口の中で、それは徐々に固さを変え、麻衣は息継ぎの為に顔を上げなければいけなくなった。
『口でシテいる時はなるべく息をしちゃダメ』
何で仕入れたかも分からない情報を守り、顔を酸素不足と興奮で火照らせながら、麻衣は凉平の下腹部に跨る。
ここで良い筈だと、腰を下ろしながら。
自分の指でも無く玩具でも無い感触に、上げそうになる声を殺しながら。
ゴミ袋から透ける淀んだ目が見守る中で麻衣は、騎乗位で僅かに残っていた処女膜を破った。
彼女にとっては最良の夜が、健やかに白く明けていく。



