この星ノ宮高校に入学して、2週間目に突入した!
けど…

「ちょっと待って!?この高校って、毎月2週間の間、隣の席になった男子と同棲しなきゃいけないの!?」

「えっ!?逆に知らなかったの?みんな、それねらって入学してたんだよ」

そんなこと知らなかった…
今の隣の席は、あの最低でデリカシー0の
柊瑠衣!
私、こんなのでやっていけるかなぁ?

      ✢

〜帰りのホームルーム〜
「えー、今日から、お互いの隣の席の人との同棲が始まります。注意事項として、行き過ぎた行動はしないでください。じゃあ、今から5分で、お互いどう呼ぶかを決めてください」

先生の話でみんなが一斉に喋り始めた

「吉川さんのこと、玲奈って呼んでもいいかな?俺のことも瑠衣って呼んでいいからさ」

「はい、わかりました」

爽やかな作り笑顔はこんなに胡散臭く見えるんだ

「あと、敬語はやめてほしいな、壁作られてる感じがするから、タメでいいよ」

「はい、いや、うんわかった」

わざと壁作ってたのに破壊された…
うっとりした表情をしてる数人の女子に教えてあげたい
"こいつは最低な男だー"


「もう皆、決まったかー?じゃあ、解散!」

     ✢
「玲奈〜、一緒に帰ろっ!」

「いいよ!今日から寮だ…はぁ」

「瑠衣くんと一緒に暮らすんだよね、良かったじゃん」

「良くないよ!ちよちんはいいなあ、同棲の相手はあの"九条尚輝くん"でしょ?」

九条尚輝(Kuzyou Naoki)くんは、ちよちんの隣の席の、性格がとってもいいイケメン
瑠衣とも仲が良くて、あのときも、助けてくれたっけ

「そうだよ、かっこいいよね~♡あっ、もうすぐ寮だよ!」

そういえば、先生、部屋の番号言ってなかったな

「玲奈、早く!部屋の番号見ないと!」

「部屋の番号ってどこに書いてるの?」

「先生、言ってたじゃん、寮のロビーだって」

「そっか、全然聞いてなかった」

「もぉ、なにしてんの!さっ、部屋は何号室かな~?」

  柊・吉川ペア  301号室
  九条・天野ペア 302号室

「隣じゃん、ちよちん!これからはお隣さんとしてもよろしくね」

「よろしく!」