地味子ちゃんはイケメン男子に寵愛されて



そ、そんなに朝に弱いんだ、紫堂さんって……


何だか意外だけど……


「よし、着いた。んじゃー、結々。がんばー」


「うぅ、わ、分かりました」


ほんの少し時間を置いて、覚悟を決めてから紫堂さんの部屋の中に入った。


「し、失礼します」


どう考えてもこれは部屋に入る前に言うことだけど、そこに気づけないくらい緊張していた。


あのお姫様のような部屋とは違い、紫堂さんの部屋はシンプルに白で統一されている。


他の人の部屋もこういう感じなのかな……?


ついつい観察してしまっていたけど、そこではっと我に返り、紫堂さんの方に近づいた。


私は紫堂さんを起こさないといけないから……


「し、紫堂さん、お、起きてください」


「……」


ベッドで眠っている紫堂さんに声をかけたけど、返事はなかった。