「ねえ、渚!告白どうだった?」

「うん…ダメだった…」

「…」
  
あのとき、
  ・
  ・
「先輩、私に第2ボタンください!」

「えっと、俺、彼女いるんだよね
       だから、第2ボタンは…」

「わかりました!彼女さんにあげたんですよね、ごめんなさい、私もう行きますね…さようなら…お元気で…」
  ・
  ・
「やっぱ、先輩ほどかっこよくて優しい人には彼女いるよね、私は先輩を応援しなきゃ…」

フワッとシャンプーの匂いがして、瑠夏の手に包み込まれた

「渚、無理しないで!泣いてもいいんだよ」

あぁ、我慢してたのに…そんなこと言われたら…

「わ~ん瑠夏〜私、振られちゃったよ」

「よしよし、よく頑張ったよ
           元気だして」

よく晴れた日、私の恋は終わった。
先輩のことは大好きだけど、あきらめて前を向かなきゃ
私は、力強い一歩を踏み出した。