「…バレンタインデー、誰にもあげないの?」
「え、な…っ!聞いていたんですか!?」
「たまたま聞こえちゃってねー。朱音ちゃんはてっきりあげるんだと思ってたのになー」
「あ、あげる人なんていません」
「ふぅーん。俺はてっきり宙翔にでもあげるのかなーって思ってたんだけど…違う?」
頬がみるみるうちに赤くなっていくのが自分でもわかった。
燃えるように熱い頬を会長に隠しながら「なんのことですか?」となんとか誤魔化す。
「朱音ちゃんさ、宙翔のことが好きだよね?」
「っ…!」
認めたくなかったのに。
気づきたくなかったのに。
なのに、会長の一言で気づいてしまった。
「え、な…っ!聞いていたんですか!?」
「たまたま聞こえちゃってねー。朱音ちゃんはてっきりあげるんだと思ってたのになー」
「あ、あげる人なんていません」
「ふぅーん。俺はてっきり宙翔にでもあげるのかなーって思ってたんだけど…違う?」
頬がみるみるうちに赤くなっていくのが自分でもわかった。
燃えるように熱い頬を会長に隠しながら「なんのことですか?」となんとか誤魔化す。
「朱音ちゃんさ、宙翔のことが好きだよね?」
「っ…!」
認めたくなかったのに。
気づきたくなかったのに。
なのに、会長の一言で気づいてしまった。

