「あ、麗華さま、カバン持ちますよ」


「麗華さま、喉乾いてないですか?」


私ごく普通の高校生なんだけど


なんでこう呼ばれるようになったのかは覚えてない


「今日もすごいね!さすが麗華さま」


女子からは少し妬まれるけど、私は全然気にしてなんかない


「あ、みとちゃん!」


玄関に行くと、先に登校してきていた友達の美灯那ちゃんを見つけた


「麗華もすごいね。毎朝〜」


「そういう美灯那ちゃんもすごいじゃん」


美灯那ちゃんも私に劣らず毎朝男子高校生を連れてる


「あ、麗華さま、美灯那さま、おはようございます」


私たちの後ろから声をかけてきたのは、川咲高校一の王子様と言われている同い年の楠木 真央くんがいた