季節は春を迎えていた。
春休み真っ只中の今日は、3月30日。
付き合ってから初めて迎える優依の誕生日だ。
昼間のデートを楽しんだあと、優依を俺の部屋に招いた。
嬉しそうに俺がプレゼントしたネックレスを眺めている優依が可愛くて仕方ない。
「せっかくだから付けてみる?付けたとこ見たい」
「うん、付けてみたい」
「ちょっと貸して?」
俺はそれを受け取ると優依の背後に回った。
真っ直ぐで綺麗な髪は、付き合い始めた頃よりもだいぶ長くなっていた。
「ちょっと髪寄せて?」
「うん」
優依が後ろの髪をさらりと右に寄せると白い首筋が現れて、俺の心臓がドクンとはねる。
「賢斗くん?どうしたの・・・?」
無言で動かない俺を不思議に思ったのか、優依が少しだけこちらを振り返った。
「・・・綺麗だなと思って」
そう言いながら、手に持っていたネックレスを優依にかける。
“何が”とは言わなかったけど、俺が何に見惚れていたのか、優依はなんとなく察したようだ。
春休み真っ只中の今日は、3月30日。
付き合ってから初めて迎える優依の誕生日だ。
昼間のデートを楽しんだあと、優依を俺の部屋に招いた。
嬉しそうに俺がプレゼントしたネックレスを眺めている優依が可愛くて仕方ない。
「せっかくだから付けてみる?付けたとこ見たい」
「うん、付けてみたい」
「ちょっと貸して?」
俺はそれを受け取ると優依の背後に回った。
真っ直ぐで綺麗な髪は、付き合い始めた頃よりもだいぶ長くなっていた。
「ちょっと髪寄せて?」
「うん」
優依が後ろの髪をさらりと右に寄せると白い首筋が現れて、俺の心臓がドクンとはねる。
「賢斗くん?どうしたの・・・?」
無言で動かない俺を不思議に思ったのか、優依が少しだけこちらを振り返った。
「・・・綺麗だなと思って」
そう言いながら、手に持っていたネックレスを優依にかける。
“何が”とは言わなかったけど、俺が何に見惚れていたのか、優依はなんとなく察したようだ。