「姉ちゃんたち今日いるんだ?」


俺がここに突然来るときはだいたい姉貴たちから避難したいときだというのを、もう蓮には把握されている。


「優依が来るからわざわざバイト休み入れたとか言ってた」

「あー、今日早坂さん来たんだ?何かもらった?」

「ん、もらった」


優依からもらったマグカップを思い出して胸がホワッと温かくなる。


自分と同じもの使ってほしくてペアのマグ選んだって・・・可愛すぎないか?

しかもおソロの食器って・・・なんか一緒に住んでるっぽくない?


一緒に住む、か・・・。

朝から寝るまで、なんなら寝てるときもずっと優依がそばにいるってどんな感じだろ・・・。

朝は俺の方が強いかもしれないから俺が起こすとしたら、優依の寝顔が見れるわけだろ。

可愛いにきまってるじゃん。

ぜったいしばらく起こさないで眺めてるわ。


一緒に料理もしたいよな・・・。

俺何も作れねぇけど、優依と一緒だったらむしろやってみたい。

優依は料理するときエプロン付けるんかな?

エプロン姿は見たいから付けない派でも一回は付けてほしいな。プレゼントしたら使ってくれるかな?


はー・・・何を想像しても、今のところ一緒に住むの最高としか思えないんだけど。