委員会決めから三日後の金曜日。

今日は初めての図書委員会があるということで、私は少し緊張していた。

夏海くんが休んだのはあの一日だけで、翌日にはすっかり元気そうだった。

休んだ翌日は、朝登校するやいなや、仲の良い男子たちからお腹を出して寝ていたことをイジられていた。

そんな夏海くんと男子たちのやり取りを周りで見ている人たちもみんな笑顔で。

やっぱりこのクラスの雰囲気が好きだな、と改めて思った。



放課後。

お手洗いを済ませて教室に戻ってから、委員会に行く準備をしていた。

なんとなく夏海くんを探してみたけど、教室に姿はない。


夏海くん・・・今日、委員会来るのかな・・・。

そもそも図書委員に決まったことと、今日委員会があること知ってるのかな・・・?

何だか急にいろいろ心配になってきたよ。

でも特に仲が良いわけでもない私が待っているのも変だよね。


青山くんを始め、夏海くんには仲が良い人たくさんいるし、きっと誰かから委員会のことは聞いているはず。

夏海くんのことはとても気になるけど、委員会に遅刻してはいけないと思って私は教室を後にした。