私たちはお盆休み以外は、朝の数時間一緒に過ごした。
私の家はお盆休みはお墓参りくらいなのだけれど、塔ヶ崎くんのお家は忙しいと思うから。
フェニックスも元気だし家で過ごす必要もないのだけれど、過ごしやすくてついおじゃましてしまっていた。
「……あれ、誰か来てるの?」
そう言って、二階から誰かが下りてきた。
「あ、そうだ。今日、ねーちゃんいるんだった」
「お、おはようございます。おじゃましてます」
「ああ、毎日来てるって言ってた子? おはようございます。どうぞ、ごゆっくり」
私の心配を他所に、あっさりそう言われた。
立ち上がったけれど、そのまま座り直した。
「ねーちゃん全然気にしないから、大丈夫」
「ねー、スピルリナのグリンスムージー飲むけど、いる?」
「いらねー」
「あんたに聞いてない。彼女ちゃん」
「いらないです、ありがとうございます」
「そ」
うわぁ、『そ』って言い方が塔ヶ崎くんにそっくりで、顔が緩む。いや、顔も目元が似てて、美人!!
「私も混じっていい?」
「あ、はい、どうぞ」
って言っても何するわけでもないんだけど。
何となく広げたテキストが目の前にあるだけだ。
「わ、勉強熱心だね。朝から」
「勉強が趣味でして、この前まで」
ぶっ、と塔ヶ崎くんが吹き出した。
私の家はお盆休みはお墓参りくらいなのだけれど、塔ヶ崎くんのお家は忙しいと思うから。
フェニックスも元気だし家で過ごす必要もないのだけれど、過ごしやすくてついおじゃましてしまっていた。
「……あれ、誰か来てるの?」
そう言って、二階から誰かが下りてきた。
「あ、そうだ。今日、ねーちゃんいるんだった」
「お、おはようございます。おじゃましてます」
「ああ、毎日来てるって言ってた子? おはようございます。どうぞ、ごゆっくり」
私の心配を他所に、あっさりそう言われた。
立ち上がったけれど、そのまま座り直した。
「ねーちゃん全然気にしないから、大丈夫」
「ねー、スピルリナのグリンスムージー飲むけど、いる?」
「いらねー」
「あんたに聞いてない。彼女ちゃん」
「いらないです、ありがとうございます」
「そ」
うわぁ、『そ』って言い方が塔ヶ崎くんにそっくりで、顔が緩む。いや、顔も目元が似てて、美人!!
「私も混じっていい?」
「あ、はい、どうぞ」
って言っても何するわけでもないんだけど。
何となく広げたテキストが目の前にあるだけだ。
「わ、勉強熱心だね。朝から」
「勉強が趣味でして、この前まで」
ぶっ、と塔ヶ崎くんが吹き出した。