「宮脇さん、起きたんですね 柊さん今トイレに行ってます」 なんだ、トイレか・・・ ぼーっと見つめて、全く動かない頭で椅子に座れば、散らかした記憶がある書類が綺麗にファイリングされていて、なんとなくペラペラとページをめくる 階段を降りてくる足音が聞こえて、目線をファイルから階段の先に移せば、スウェットを着た和人と目が合う 「信也、服をきちんと着ろ」 「ん、和人 これ、和人がやったの?苦手って言ってたのに」