「これ本命?義理?」
「ほ本命、です・・・」
相葉くんは嬉しそうに破顔して、チョコを受け取った。
「よかった・・・。笹本がこれ持って教室出るの見えたから、誰に渡しに行くんだよって、気づいたら追いかけてた。ストーカーみたいだな、俺」
はは、と笑う相葉くん。
「そんな、ストーカーなんて・・・。私も、相葉くんに渡したかったんだけど、勇気が出なくて、やっぱり無理かもって、こんなとこ来て・・・」
「笹本、無理じゃないから、告白してよ」
「えっ」
「直接言って欲しい」
〜〜っ
そんな真っ直ぐ見つめられると、心臓がもう破裂しそうだよっ・・・
「お願い」


