「それ本命?」 「え・・・」 「それが本命なら、俺が欲しい」 え? え?ん? 急展開に頭が追いつかない。 それって・・・ 「俺、笹本が好きだ」 う、うそ・・・ チョコを持ったまま固まる。 好きって?相葉くんが、わたしを? やっと状況を理解すると、顔がカーッと赤くなるのがわかった。 「俺に、くれる?」 「・・・・・・うん」 ゆっくりと相葉くんにチョコの入った包みを差し出す。