「ピュアな純情みゆうちゃんさ、」



ピュアも純情もいっしょだよ!

と、叫びそうになるのをなんとかこらえる。



だって、恭平くんが耳元で話すから。

せっかく冷めた頰がどんどん熱くなるのはぜんぶ彼のせいだ。



「ドキドキしすぎじゃね?」




その言葉に、バレた……!とさらに真っ赤になる。



からかうようにわたしの頰を突いてくる彼の腕の中でジタバタする。



やだ、ほんとに、恭平くんなんか……!




「恭平くんなんて、恭平くんなんて、……っ悪魔だ!!!」

「あーうん、おれ阿久間(悪魔)だけど?」



きょとん、とわざとらしく首を傾げる恭平くん。


なんでこんなに意地悪なの……?!

なんでそんなにからかい上手なの……?!