そっと彼の頬に手を添えようと伸ばしたけれど、すぐにその手を掴まれ、ぐんと起き上がらせられる。
「きゃっ……」
そのまま座ったまま、至近距離で見つめ合う。
彼は不敵に口角を上げていて、危険な香りが鼻を掠めた。
「大胆なこと、してくれるね」
「あ、あの……きょーへい、くん?」
「俺の理性ぶっ壊したのだーれ?」
「え、えっと……」
「思う存分、可愛がってあげる」
さっきもしたのに、という言葉は呑み込まれ、再度唇が重なる。
旧校舎でもかなりの時間、こうしていたはずなのに、慣れることなく深いキスに陥っていく。
何度も角度を変えて落とされるキスに耐えながら、がんばって彼の背中に手を回す。



