呆れたように言う長谷川くんは、すべてを理解してくれたらしい。
もしかしたら恭平くんも、長谷川くんに相談していたのかなと思うと、ちょっぴり嬉しかった。
目が合ったからちょこんとお辞儀をすると、長谷川くんは優しく微笑んでくれる。
「え、保志ちゃん、メイド服着てる感じ? めっちゃ可愛いじゃん」
「えっ……、本当ですか! やったあ……」
「うわあ、しかもツインテールとか可愛さ爆発しちゃってんじゃん」
「えへへ……、長谷川くんも執事姿、とっても似合ってます……!」
「あ、やばい1日がんばれそう」
めちゃめちゃ褒めてくれる……!
お世辞だとしても、喜んでしまうのは仕方がない。
優しさに涙が出そうになっていると、背後から危険な殺気を感じて、思わず震える。



