あくまくんが愛してやまない。






「メイドさん! 俺らと写真撮って!」




呼ばれた声にぱっと振り返ると、他校の制服を着た男の子ふたりが手を振っていた。



制服を派手に着崩し、髪の色もとても明るい。




この前、宇野先輩に呼び出されたときの、金髪の男の先輩たちを連想させて少し怖いと思った。



あのときは、恭平くんが助けてくれた。

今日はそういうふうには……いかないもんね。



……メイドなんか、しなきゃよかったかも。



どうしよう、苦手なタイプだ……と恐れつつ、営業スマイルでなんとかうなずいた。




ポーズを決め、無事に写真を撮り終わる。


撮っているあいだも、距離が近いのが気になったけど、これは商売だと思って耐え抜いた。