「いや、……いい、と思うよわたしは……ふふっ」
「おい!! 糸原笑いすぎだろ?!」
「だって……沢内が、くまさん……っ」
「くっ……、これも大切な妹のためだ……っ」
言い合いがはじまった彼らを眺めて笑っていたら、突然沢っちがわたしのほうを指差して、標的がわたしになる。
「保志、これは俺とお前の秘密のはずだったよな……?!」
「えっ、そんなのわたし聞いてないよ?」
記憶違いじゃなければ、聞いてないと思うけど……。
冷静なわたしの声に、沢っちはきっかり3秒凍結する。
するとすぐに解凍した彼は、天を仰いで諦めたように息を吐いた。
「…………っじゃあ、俺が悪いわ! ちくしょう!」
「沢内なにしてんの……っ」
「糸原いったん笑うのやめろ?!」



