本当は褒められてすごく嬉しい。
でも、こんな格好、慣れなくて天邪鬼になるのは許してほしいよ。
沢っち相手なのに、キュンとしたし……!
もう、これは不可抗力!
「さ、沢っちは?! くまさんになるんじゃないの?!」
わざとツンとして言ってあげると、沢っちの顔が凍りついた。
あ、やばい、怒らせた……?
そう思ったのもつかの間。
エミがわたしの隣でぎょっとしているのに気づき、こちらが逆に目を見開く。
思わず冷や汗をかくわたしに、エミは笑いをこらえるように肩を震わせながら尋ねてくる。
「え、沢内……くまさんになるの?」
「……あれ、沢っち、エミに言ってなかった感じ……?」
おそるおそる沢っちを見ると、彼はぷるぷると拳を震わしていて。
「だって、だって……糸原ぜってえバカにするじゃん!」
ムキになる沢っちに対して、エミは案の定吹き出してわたしの背中をバシバシ叩く。



