あくまくんが愛してやまない。




「お、保志も糸原も似合ってんじゃん」




声がしたほうを振り返ると、沢っちが立っていた。

まだ制服だけど、髪の毛は軽くセットされていて、いつもの彼じゃない。


癪だけど、かっこいいと思う。

もちろん、友達として、だけどね。



沢っちを眺めていると、彼もわたしをじっと見ていた。

彼はごくりと息を呑んだあと、頭を抱えてしまう。




「うわ、保志が可愛い」




か、可愛いだと?!


……な、な、なんてことを言うんだ沢っちは!



さすがに赤くなる頰を抑えて抗議する。






「……ば、バカ! お世辞なんかいらないし!」



「お世辞じゃねえよ。な? 糸原」


「ほんとに。みゆうは、もうちょっと自信持とうよ」



「そーだそーだ」