あくまくんが愛してやまない。




確信を持ってにやにやするわたしに、彼女は呆れたように息を吐いた。


エミは自分のことを語ろうとしないから、こうやって聞いたときに少しでも話してくれるのが嬉しい。

彼女に秘密にされていても、わたしを信用してないんじゃないかだなんて思わない。



話してくれるときに、耳を傾ける。

そうして些細なことでもわたしに語りかけてくれるなら、それだけでわたしは幸せだもん。



「いるかいないかは、あなた次第ってこと」


「信じるか信じないかはあなた次第、みたいに言わないでよ……」




やっぱり教えてくれないかあ……。


エミの冗談にぐったりとしていると、彼女は澄まし顔で言う。




「あ、もう髪結べたよ」



「え、ほんと?!」




単純なわたしは話をさらされたことに気づかず、エミからコンパクトミラーを借りて、映る自分の姿を見る。


そこには均等な高さで揺れているツインテールが綺麗に結ばれていて、ぱっと表情を輝かせる。